港湾工事とは?
港湾工事は、港の岸壁・防波堤・桟橋など、海に面した構造物をつくったり直したりする土木工事です。大きく次の2つの仕事があります。
- 陸上・船上の作業: 作業船やクレーン船を使った資材の運搬、ケーソン(大きなコンクリートの箱)の据え付け、石を投入して基礎をつくる作業など
- 潜水作業: 海の中で基礎の石をならす、ブロックの位置を合わせる、構造物の傷みを点検する
港は物流や漁業を支える大切なインフラで、橋梁や河川と同じく、点検と補修の仕事が長く続く分野です。
潜水士は「学科試験だけ」で取れる国家資格
海の中で仕事として潜るには、潜水士という国家資格(免許)が必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験できる人 | 18歳以上なら誰でも受けられる |
| 試験の形 | 学科試験のみ(実技試験はない) |
| 試験科目 | 潜水業務、送気・潜降・浮上、高気圧障害、関係法令の4科目 |
実技試験がないので、資格そのものは独学でも目指せます。ただし、実際に現場で潜れるようになるには、会社に入ってから先輩について経験を積むことが欠かせません。資格は「入口」、本当の腕は現場で身につくものです。
港湾工事の潜水士には、経験に応じた上位の資格(港湾潜水技士など)もあり、キャリアを積むほど評価が上がります。
年収の目安
| 段階 | 年収の目安 |
|---|---|
| 陸上・船上の作業員(未経験) | 320〜400万円 |
| 潜水士(経験3年〜) | 420〜550万円 |
| ベテラン潜水士・職長 | 500〜700万円 |
| 港湾工事の施工管理 | 550〜750万円 |
潜水作業には手当がつくことが多く、経験を積んだ潜水士は全国の現場から求められます。船での移動や出張が多い分、トンネルと同じく「現場をまわって稼ぐ」働き方に近い職種です。
ほかに役立つ資格
- 玉掛け・移動式クレーン: 船上で資材を吊るときに使う
- 小型船舶操縦士: 作業用の小さな船を動かす場面で役立つ
- 2級・1級土木施工管理技士: 管理側に進むなら(2級の直前対策)
大変な面と向いている人
大変な面
- 海の上・海の中は天候や波の影響を強く受ける。荒れた日は作業が中止になる
- 潜水には減圧症などのリスクがあり、決められた手順を必ず守る必要がある
- 冬の海は冷たく、体力が求められる
向いている人
- 海が好き、水に抵抗がない
- 決められた安全手順をきちんと守れる
- 珍しい専門技術を身につけて、長く稼ぎたい
まとめ
港湾工事は、港という大切なインフラをつくり、守る土木の仕事です。潜水士は18歳以上なら誰でも受験でき、学科試験だけで取れる国家資格なので、海の仕事の入口として目指しやすい資格です。資格を取ったら、教育の手厚い会社で経験を積んでいきましょう。土木の職種比較はおすすめ職種ランキングをどうぞ。