大工の種類
一口に「大工」といっても、専門分野によって仕事内容は大きく異なります。
木造大工(建て方大工)
住宅・木造建築の骨組みを建てる大工です。「在来工法」や「ツーバイフォー工法」の住宅建築を担当します。伝統的な和風建築や古民家再生を手がける職人もいます。
日本の住宅の約6割が木造であり、需要が最も安定している分野です。
型枠大工
コンクリート建築物の型枠(コンクリートを流し込む枠)を組む大工です。マンション・ビル・橋梁など鉄筋コンクリート構造物の工事で活躍します。
内装大工
壁・天井・床などの内装仕上げを専門とする大工です。石膏ボードの施工・フローリング貼りなどを担当します。
大工になる方法
1. 工務店・建設会社に就職(最もスタンダード)
弟子として入社し、先輩大工のもとで技術を学ぶ方法です。給料をもらいながら技術習得できます。見習い期間は3〜5年が一般的です。
2. 職業訓練校で基礎を学ぶ
都道府県が運営する職業訓練校(ポリテクセンターなど)では、木造建築・内装施工の基礎を半年〜2年で学べます。未経験者が最初の一歩を踏み出すのに最適です。
3. 大工専門学校・専修学校
建築・大工系の専門学校で技術を学ぶ方法。2年制が多く、卒業後に工務店へ就職するルートです。
大工は体で覚える技術職です。学校で基礎を学ぶより、早く現場に入って経験を積む方が上達が早いとされています。
大工の年収
大工の年収はキャリアステージによって大きく変わります。
| キャリア | 年収目安 |
|---|---|
| 見習い(1〜3年) | 250〜350万円 |
| 一人前(5〜8年) | 400〜550万円 |
| ベテラン職人(10年以上) | 550〜750万円 |
| 棟梁・親方 | 700〜1,200万円 |
| 独立・個人事業主 | 600〜2,000万円(実力次第) |
見習い期間は収入が少ないものの、一人前になってからは安定した高収入が期待できます。
取得しておきたい資格
大工として働くうえで役立つ資格です。
- 木造建築士・二級建築士:設計・監理もできるようになり、業務の幅が広がる
- 建築大工技能士(1〜3級):技術レベルを証明する国家技能検定
- 玉掛け技能講習・クレーン運転:現場作業の安全に必要
大工の仕事のやりがい
完成した建物に名前が残る
自分が建てた家に家族が暮らし続けます。数十年後も残る仕事への誇りは、大工ならではのやりがいです。
職人としての独自技術を持てる
木材の加工・組み手・刻みなど、職人固有のスキルが身につきます。技術は一生の財産になります。
まとめ
大工への転職は、体力・根気が必要な分、長期的に見れば高収入と誇りある職業生活が待っています。見習い期間の収入の低さに備えつつ、長期視点でキャリアを考える方には非常におすすめの転職先です。