ガラス・サッシ施工の仕事とは?
サッシとは、窓ガラスをはめ込むアルミや樹脂の枠のことです。ガラス・サッシ施工は、このサッシを建物に取り付け、ガラスをはめ込み、すき間から雨や風が入らないように仕上げる仕事です。
戸建て住宅の窓、マンションのベランダの掃き出し窓、オフィスビルの外壁一面のガラス、店舗のショーウィンドウや自動ドアまで、建物の「顔」になる部分をつくります。完成すると毎日たくさんの人の目にふれる、やりがいのある仕事です。
主な仕事の種類
| 仕事の種類 | 主な作業 | 働き方の特徴 |
|---|---|---|
| 住宅のサッシ・ガラス | 戸建て・マンションの窓の取付け、ガラスのはめ込み | 1日に1〜2現場。少人数で動くことが多い |
| ビルのサッシ・カーテンウォール | 外壁のガラス面やサッシの取付け | 大型の現場で長期間。クレーンや足場を使う高所作業が多い |
| 店舗・内装ガラス | ショーウィンドウ、ガラスの間仕切り、鏡の取付け | 夜間や休業日の工事もある |
| 修理・リフォーム | 割れたガラスの交換、内窓(二重窓)の取付け、断熱ガラスへの交換 | 個人宅への訪問が中心。お客さんと直接話す機会が多い |
最近は、住まいの断熱性能を上げるための内窓の追加や断熱ガラスへの交換の工事が増えています。リフォームの仕事全体についてはリフォーム職人への転職ガイドも参考にしてください。
1日の仕事の流れ(住宅の新築現場の例)
- 朝、会社や倉庫でサッシやガラスを車に積み込む
- 現場で寸法を確認し、取付け位置に墨(しるし)を出す
- サッシ枠を取り付け、水平・垂直を合わせて固定する
- ガラスをはめ込み、シーリング(すき間をふさぐゴム状の材料)で仕上げる
- 開け閉めの具合や、すき間がないかを確認して片付け
大きなガラスは1枚で100kgを超えることもあり、吸盤のついた道具や専用の運搬機を使って、2人以上で慎重に扱います。割れ物を扱う緊張感と、ミリ単位の精度が求められる仕事です。
役立つ資格
国家資格の技能検定に、ガラスとサッシそれぞれの職種があります。
| 資格 | 内容 | 等級 |
|---|---|---|
| ガラス施工技能士 | ガラスの取付けや加工の技能 | 1級・2級 |
| サッシ施工技能士 | サッシの取付けの技能 | 1級・2級・3級・基礎級 |
| 玉掛け技能講習 | クレーンでガラスやサッシをつり上げるときに必要 | ― |
| 高所作業車運転技能講習 | 作業床の高さ10m以上の高所作業車の運転に必要 | ― |
| フルハーネス型墜落制止用器具の特別教育 | 高い場所でフルハーネスを使って作業するときに必要 | ― |
技能検定には、ほかにも「カーテンウォール施工」「自動ドア施工」などの関連する職種があります。受検資格や日程は、各都道府県の職業能力開発協会で確認してください。資格を取る順番の考え方は建設業の資格ロードマップでもまとめています。
年収の目安
| 段階 | 仕事内容 | 年収の目安 |
|---|---|---|
| 見習い(1〜2年目) | 材料の運搬、シーリング、清掃、先輩の補助 | 280〜350万円 |
| 一人前 | 住宅の窓の取付けをひとりで任される | 350〜450万円 |
| 職長・技能士 | ビル現場のチームをまとめ、段取りや他の職人との調整を行う | 430〜550万円 |
| 独立(一人親方) | 工務店やサッシメーカーから直接仕事を受ける | 腕と取引先しだいで500万円以上も |
※求人票や業界の相場をもとにした目安で、地域・会社によって変わります。独立を考える人は一人親方と正社員の比較も読んでおくと判断しやすくなります。
向いている人・職場選び
向いている人
- 細かい寸法合わせや、きれいな仕上がりにこだわれる
- 慎重に作業できる(割れ物を扱うので焦りは禁物)
- 住宅のリフォームではお客さんとのやりとりもあるので、あいさつがきちんとできる
職場選びのポイント
- 住宅中心か、ビル・店舗中心か(ビルは高所作業が多く、住宅は移動が多い)
- 重いガラスを運ぶ機材(運搬機や吸着の道具)がそろっているか
- 資格の受検費用の補助や、技能士の資格手当があるか
- 社員として育ててくれるか、最初から外注扱いか
内装の仕上げ全体に興味があるなら、内装職人の仕事とあわせて比べてみるのもおすすめです。
まとめ
ガラス・サッシ施工は、建物の窓やガラス面をつくる、仕上がりが目に見える職人の仕事です。断熱リフォームの広がりで、住宅の窓の仕事も増えています。未経験なら補助から入り、玉掛けや高所作業の資格、そしてガラス施工技能士・サッシ施工技能士を取っていくことで、一人前、職長、独立へと道が開けます。